2006.02.10 Friday

本;『オシァン』(岩波文庫、中村徳三郎訳)

昨日やっとこの本読書を読み終えた。と言っても、何が何だか分からぬままである。そんな状態で読み進むのだから、時々しか読まなかったため、読み始めからずいぶん経ってしまっている。
3世紀のスコットランドを舞台にした叙情詩と言われている。ゲール語で語り継がれてきたものをジェームス・マクファーソン(1736-96)が1760年に発見し翻訳して、ヨーロッパに一大センセーションを起こしている。ところが、その後、贋作であるという指摘がイングランド文壇の大御所のサミュエル・ジョンソンによってなされた。いわゆる「オシァン事件」である。それからというもの、文学的な内容よりも贋作論争が中心になったとまで言われている。スコットランドではなく、アイルランドのものの盗作と言うことも言われていた。さて、決着は? それぞれの思惑があって、まだ諸説が流れているらしい。
私にはこれ以上のことは言えないので、この事件に関することは高橋哲雄さんの『スコットランド 歴史を歩く』(岩波新書)に詳しく書かれているので読んで頂きたい。
さて、この本の感想は?と言われると、困ってしまう。何せ、文字を追う状態で読んでいたから、全体の流れが掴めず、また、当時の戦いの様子を掴めないまま終わってしまった。私には、叙情詩は難しいのかな…
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