2009.06.17 Wednesday

田舎回りで出くわすもの(2)

Passing PlaceやCattle Gridと共に思い出す物がある。この2つは車が通る道路で出くわすが、後の物は殆どFootpath(歩行者用の小道)で出くわす物である。たまに道路沿いにあるので見かけることもあるが、歩かないとそれは”体験”出来ない。 3)Kissing Gate
辞書には「小開き門《1人ずつ通す》」とある。
これはよくFootpathの出入口に設けられている。半円形やコの字型などの柵の中に1枚の扉がつけられている物である。そこを通る時はその扉を前後に動かして、通らなければならない。狭いので、当然1回に通るのは1人だけ。(たまに犬犬が扉の下を潜って通ることがあるが。)
この名が付いたのは先に通った人が後の人にキスをするまで通れないという遊び《?》があったからだという。テレビでも紹介されていたが、その時男優(日本人)がそれを真に受けて後の女性にキスをしていた。その女性は迷惑そうだったが…
英国ではたとえ私有地であっても一般の人達がその敷地を通ることが出来るようにPublic Footpathを設けなければならないという決まりがあるそうだ。そんな出入口にKissing Gateが作られている。田舎だけでなくちょっとした町はずれでもこれに出くわす。

4)Stile−スタイル
辞書では「踏越し段《垣・壁・堀を人間だけ越せて家畜は通れないようにする》」とある。
こちらは放牧地の間を歩いている時によく出くわす。放牧地を跨ぐFootpathは柵で区切られているが、その柵を越えるために作られている。”段”は柵の両側に作られている。殆どが木製である。そのため、時々壊れている。そんな時、先人はすぐ側の柵(有刺鉄線付きの金網もある)を越えやすい用にしてくれている。勝手に壊している気もするが…
Stileがあるので先を進むと、たまにパスが無くなることがある。人があまり歩かないためなのか。そうやって適当に進むと再びStileを見つけて先に進むことが出来る。結構難儀な道のりである。
この名前を知ったのは、以前新聞の日曜版に書かれていた鶴岡真弓さんのエッセイである。鶴岡さんはマザーグースの中に出てくるが意味を調べてもよく分からなく、友達に聞くと”田舎に行けばどこにでもある”と答えられたそうだ。その友達と田舎を走っていた時に”これがStileよ”と実物を教えられたそうだ。記念に写真まで撮られていた。
私は実物は知っていたが名前を知らなかった。そのエッセイを見た時写真を見なくても、”あれはそんな名前だったのね”と思った。実物もしょっちゅう見ているので写真を撮る程でもない。でも、それ以降出くわすといつも”Stile越えて…”と頭の中で歌い(?)ながら越えている。ちなみに、こちらも犬犬が越えていた所を見たような記憶がある。
ついでに、あるドラマで、”牛は階段を上ることは出来るが、降りることは出来ない”と話していたおまけのシーンがあった。本当なのか?

 

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