2009.11.01 Sunday

本:「イギリスだより」〜カレル・チャペック

最近、殆ど電車に乗らないので本を読む機会が減っていた。この土曜日に久々に殆ど読み終わりに近かった本読書を読み終えた。 カレル・チャペック(Karel Čapek)氏はチェコの作家で、彼が作り出した単語は今では世界中に広まっている。この言葉は子供から老人まで知っているのに作り出した本人はクイズにも出される程余り知られていないような気がする。その言葉とは…”ロボット”である。

チャペック氏は第2次大戦前に亡くなっているので、この旅行記も当然古い時代のイギリスである。しかし、何となく新鮮に感じた。特に冒頭の列車の中から見たごく普通の農家のある一瞬の眺めが目に焼き付いている、という下りには全く同調してしまった。どんな有名な観光スポットでもない所の眺めがいつまでも記憶に留まっているのは私にも経験がある。

この本が翻訳され日本で出版されたのは10年以上も前で、文庫本になったのが去年だったので、本の存在自体に気付いていなかった。本屋の文庫本の棚を巡り歩いていた時に見つけた。見つける直前に実はこのチャペック氏が書いた(チェコで)子供に人気がある本のことを確かめていた。「ダーシェンカ」という飼い犬犬のことを書いた本である。ずっと前に読んだので、「ダーシェンカ」を書いたのがチャペック氏でチェコの人であることをふと本屋の中で思い出して確認したのであった。何故、そうしようと思ったのかは余り思い出せない。その本を確認した直後にこの文庫本を見つけたので、まさにgood-timingであった。

時代は異なるが、こういう感じの旅行記を読むとまた旅の虫が騒いでくる。

 

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