2010.06.25 Friday

2010年夏の旅8日目:Kilmartin〜Crinan Canal

今日は遺跡ではなく、近くにあるCrinan運河沿いを歩いてきた。全長14.5kmと短い運河だが、やはり運河沿いにはパスがある。そこをちょっとのつもりで歩き始め、結局半分の距離を往復してきた。 朝食に行くと、奥さんが“疲れは取れた?”、“ちょっぴり幸せ?”と聞いてきた。何故?と思ったら、昨日のW杯での日本の勝利だった。“見たの?”と聞かれたので、“最後の20分だけ”と。それで安心されたようだが、じっと座り込んでみていたわけではない。私はその程度の興味だった。
昨日主な遺跡を回ってしまったので、今日はバスでちょっと行った所のCrinan Canalに行ってみようと思った。以前買った運河の地図にこの運河のことが書いてあり、気になっていたのだ。あちこちの運河沿いを歩き回っているので、ここにもと思っていたのだ。バスでLochgilpheadまで行っても良かったが、その手前のCairnbaanと言う所にもちょっとした遺跡があり、併せて見ようとしていた。

バス停で時刻表を確認していると、車が止まり、Lochgilpheadに行くのか?と聞くのでCairnbaanだと答えると、途中だから乗せていくと。バスは当てにならないから、と。もうすぐ来るとは思ったが、ここは有り難く乗せてもらった。
Cairnbaan Bridge and No.5 Lock降ろしてもらった所は運河のすぐ側。そこにはCairnbaan Bridgeが運河を跨いでいるが、船が通る時はそれが回転する。Lock(No.5)もある。暫くその辺りを、写真を撮ったりしてウロウロしていた。すると係のおじさんが、もうすぐ橋が回転するから写真が撮れるよ、と教えてくれた。橋が回転し、船が通る所をビデオでも撮ろうとピクニックベンチに座り込んで構えた。道路の遮断機(道を通行止めにする)が降り、橋が開いて船が通り過ぎLockに収まるまでビデオを回した。この間約4分。結構早く感じた。その後西の方へ進んだ。こちらにいくつかのLockがあるためだ。CairnbaanはCrinan Canalの真ん中くらいにあるが、西の方が景色の変化としては面白そうだった。

No.9 Lock歩き出して直ぐにNo.6~8のLockが並んでいる。歩いている方向は登りである。そして最後のNo.8を過ぎるとこの運河の最高水位となる。暫く運河の方は大して変化はないが、その沿いに並んでいる家々の庭先に咲いている花々を楽しみながら歩いた。やがてNo.9のLockに着いた。この後のLockは下りである。この運河は結構賑やかで、あちこちでLockが閉じられ、船が行き来していた。No.9以降13までのLockが並んでいる。Dunardry Rolling BridgeNo.10とNo.11の間にはDunardry Rolling Bridgeという小さい橋があった。ここも丁度船が通過するために開けられていた。こちらはスライド式の手動での開閉だ。橋の塔(約2m)の向こうでおじさんが一生懸命ハンドルを回していた。その姿を写そうとして構えていたが、いつまで経ってもその姿がよく見えない。何とおじさんも橋と一緒にスライドしていた!

一番下のNo.13のLockを過ぎると、パスは車が通れなくなるが、徒歩とチャリでは進むことが出来る。景色は単調になりがちだが、所々右手(北側)に木々の間からMoine Mhor National Nature Reserveの広大な湿地帯を垣間見ることが出来る。Crinan FerryやがてBellanoch Bridgeが見えてくる。この橋から北へと向かう道が延びている。その先は昨日歩いた道に繋がっている。ここの橋は回転式で、担当者が側の建物に待機していたが、この時は船の行き気がなく暇そうにしていた。実はここで引き返しておけば良かったが、先の方も自然保護区から続いている海が眺められるのでついつい先に進んでしまった。(写真は自然保護区が面しているLoch Crinanに突き出ているCrinan Ferryの岬である。)

しまった!と思ったのはBellanoch Marinaに着いた時だった。でも、その先ちょっと行けば終点に着きそうだと思ったので更に進んだ。その先に橋があるので、そこが終点と思いこんだため、そんなに距離があると思えなかったのだ。橋(Crinan Bridge)に着いて気が付いた。終点はまだ先であると。そこまで進んだので少々自棄になり時間が気になったが終点のCrinanの村まで行くことにした。CrinanCrinanに着くと、それまで船を時々しか見ていなかったが、ここにはちょっとした集まりのように数隻泊まっていた。人も多く、お店やホテルもあり賑やかだった。ここには2つのLock、No.14のCrinan LockとNo.15のSea Lockがある。その先は海(Loch Crinan)である。
帰りはバスで、と思って探したがよく分からず、ホテルのカフェでスコーンを買ったついでに聞いてみた。その建物の裏手にあるらしい。そして見つけた。時刻は…少し前に出発していた。次のバスは何と16時以降。Kilmartinへ戻る最終バスがCairnbaanを通るのが16時前だからどう見ても間に合わない。CairnbaanからCrinanまで約3時間かかっている。この時が13時過ぎ。色々眺めてゆっくりしていたこともあるので、急いで引き返せば最終バスに間に合いそうだった。そこで、Crinanの見学はそこそこに、来た道を引き返した。

途中、Bellanoch Bridgeを渡って同じく運河沿いに走っている道路を歩いた。それまではパスの方が近かったからだが、道路でもしかして拾って貰えるかもと思って歩いていた。車はそんなに通らないので、結局次にあるNo.13のLockまで歩いた。時計を見たら、14時半。それから先は約3kmなので、最終バスには十分間に合うことが分かった。そこで再び運河沿いのパスを歩き出した。道路は下が堅く足が痛くなり安いからだ。行きに十分色々見たので、帰りはそのまま素通り状態。Cairnbaanには15時前に着いた。しばらく休憩して、再び船の行き来も見ていた。朝橋の回転を教えてくれたおじさんが私に気付いて手を振ってくれた。

Cairnbaanの東の方へちょっと進んでは見たが、バスが通る道路から離れてしまうので、直ぐに引き返した。その先は単調になるようだ。近くの遺跡には到底行くことが出来ないと分かっていた。Cup and Ring marked Rockが近くの丘にあるそうだが、その時間では無理だった。はなから無理と分かっていたので、地図を見なかったのだが、バスの時間が近づいた頃に地図を再確認していたら、Cairnbaan Bridgeを渡った向こうにこの村の地名の由来となったCairn Banという遺跡があることに気付いた。バスは橋からちょっと離れた位置に止まるので、その時間では無理だった。時間はあったのに…残念。

時間が来て、バスが来た、と思ったら違うバスだった。その後にまた来たが、行き先の表示がKilmartinとなっている。サービス番号も423(Oban行き)の筈が429となっている。止めてもらったので聞いたら、Kilmartinまで行くからOKだった。乗ったらそれはスクール・バスであることに気付いた。以前乗った時には料金は払わなかったが、今回はちゃんと請求された。路線バスとしても運行しているようだ。生徒の都合であちこちより、更に昨日回ったTemplewoodの前を通りあの十字路で止まって乗客が降りた。私は最後の乗客となった。423だと20分で着くが、30分弱架かっていた。

それでもまだ夕方と呼べる時間には早い。一旦宿に戻ったが、その後この村を散歩しようとした。近くに滝があるらしいが、宿に地図を忘れてしまい、どの辺りからいけるのか分からなくなり諦めた。その後も山手の方をウロウロ。その辺りは新しい家に整備された道があった。建設中のホールらしき建物も。この辺りは新興住宅地?と思えた。Kilmartin Castleもあるとなっていたので回ってみたが、それらしい案内はなかった。道の先に綺麗な古そうな建物があったが、廃墟と思いこんでいたので、そこまでは行かなかった。後で古い写真を宿で見た時にやはりそれがお城であることが分かった。地図ではruinではなくrestoreとなっていたので、修復されて綺麗になっていたのである。案内もないので見学も出来ないのだろう。そこで、ちょっと物足りなくなって、初日に雨に降られてゆっくり見ることが出来なくなったGlebe Cairnを再度訪れた。写真も撮り直した。思ったようには回ることは出来なかったが、ほぼ満足して、Kilmartin遺跡巡り第1弾を終えた。

歩数はCanal Walkがあった割には29162だった。

 

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