2010.06.30 Wednesday

2010年夏の旅13日目:Tiree〜from East to West of Tiree

お天気も良く、1日中サイクリングができた。島の東海岸から西海岸まで走り抜けた。 午前中は先ず東へ。ホテルからほぼ一直線に伸びる道を東へ向かった。少々登りだが、押して登る程の坂ではない。ちょっとした集落で右(南)に曲がる。その終点当たりにBrochがあるからだ。道の終わり近くに着いたが、地図をよく見ると少し外れている。小さな港がその向こうにあるのでそちらの方だ。そこまでの道が荒々しい砂利道。下りは何とかチャリに乗っていたが、登りは無理だった。Chaolais BrochBrochの位置がよく分からないので、港の先にゲートを開けて入って、回りを眺めていると、その北の丘の上に人がいた。その隣にはケルンがある。どうやらそこにあるようだ。そして登っていった。丘の上にいた人は私と入れ違いに降りていた。ルートがいくつかあるので、顔は合わせていない。丘の頂上だが、回りよりは高いので、360°のパノラマ景色だった。西の端の山まで見通すことができた。また、北側を見るとBarra島やSouth Uist島と思える島々が微かに見えた。位置的には南のBerneray島やMingulay島が見えても良いはずだが、島の大きさと山の形からそう思えた。何となく懐かしくなってきていた。肝心のBrochは半円くらいしか残っていなかった。丘の頂上の半分は別の土地らしく、石垣で区切ってあった。石垣の向こうには石積は見られなかった。残っている半円もかなり崩れていて、壁の石積が何とか確認できた。頂上のケルンはBrochとは関係なく積んであるようだった。でも、Brochの石を使っているのでは?

次に、来た道を集落まで戻り、今度は北の海岸まで延びている道を進んだ。途中から草地の道を走り、端まで行くつもりだった。しかし、海岸にあったのは沢山の小石の山。意外な光景だった。その先は岩の海岸で、そこまで行くにはその小石の山を登らないといけない。その光景を見て、引き返した。途中、ちょっと寄り道をして、東向きの海岸に立った。その前にはGunna島とColl島が広がっていた。ただこの2つの島は重なっていたので、何処がどちらの島なのかははっきり分かりにくかった。その間の海峡Gunna Soundは青くて綺麗な海だった。再び、来た道を戻り、集落から東に延びる道を進んだ。と言っても、ほんの僅かな距離であるが。Port Ruadh Beachその先は白い砂浜に繋がっていた。その手前の草むらにチャリを置き、砂浜に降りた。そこでは数人の女性が絵を描いていた。私は砂浜の端の岩場まで行き、その先にある別の砂浜も眺めた。そちらには柵があるので行けないが、適当な場所を見つけて座って休憩した。いつまでも眺めていたい光景だった。

そんな気分を押さえて、西への道を戻ることにした。戻る途中、坂の上から近くにスタンディング・ストーンがあることを確認した。その向こうにはこの島唯一の風力発電の風車が回っていた。坂を下ると、真っ直ぐに進まずに左手(南)の道へ入った。その終点から、Soaという小島を眺めるためである。この小島は干潮時には陸続きになる。この時も丁度干潮で男性が歩いて小島に向かっていた。小島には見るものもないので、そこで引き上げた。その後は、まっしぐらに西側の端まで走っていった。

空港の先のT字路までは昨日と同じ道である。そのT字路を今度は右にちょっと進み、更に左(西)に向かう道を進む。途中、十字路があるが、左右に交差しているのが昨日のストーン・サークルを捜して進んだ道である。十字路を真っ直ぐ進み、L字にカーブしている先にあるのがSandaigという村である。Thatched Cattage Museumこの村にSandaig Thatched Cottage Museumがある。しかし、案内が無く通り過ぎていた。それらしい建物(藁葺き家)は見たのに、案内がないのである。通り過ぎて暫くしておかしいので、地図を確かめて戻った。やはり先程の建物だった。窓には“For Sale”の貼り紙があり、見学者もいないし、扉の何処も開いていない。廃館?らしい。何処にもそんな情報がないので、つい最近のことらしい。嘗て立て札があったと思われる石積がその前にあった。この形式の建物は他でも見ているので、是非見たいとは思ってはいなかったが、見学できればいいと思っていたのだ。展示館は残念だったが、海の側なので、その先の海岸まで降りて眺めてきた。こちらは岩場が多い海岸で、北の方に砂浜が広がっているのが見えた。海の向こうには何もない。その先は北米大陸?

西側のこの辺りにはもう一つ案内がある所がある。先程行きすぎた道を再度通って進むと、Kilkennethという村に着く。Kilkenneth Chapelそこに廃墟のチャペルがある。道沿いの柵にはちゃんと案内もあった。島には3つのチャペルがあるが、ここがその1つである。ホテル裏のKirkapol Church & Chapelもその1つである。案内板の横のゲートを抜け、砂丘の中に入るとこのチャペルがある。壁が僅かに残り、建物の形が何とか残っている程度である。中世時代後期のもので、St Columnbaの同胞であるSt Kennethに捧げられて建てられたらしい。残念ながら、回りが草ボウボウで、神聖な雰囲気がしなかったが、砂丘に囲まれた所に建てたのは何らかの意義があったと思われた。

Kilkennethで右に進むと昨日の記念碑に行き着くが、そのまま真っ直ぐ進んだ。その内に道は少し広くなり、Houghという村で、昨日のストーン・サークルを見た後に進んだ道が合流している。そこからはほぼ同じ道になるが、東に曲がる所でちょっと寄り道をした。Traigh Baile a' Muhullinn BeachSraid Ruadhというちょっと大きい村で、北に向かうと駐車場があるとの案内があった。その駐車場に着くと、側にまた砂浜が広がっていた。砂浜の手前には小川まで流れていた。そんなに暑くはないのに2人程泳いでいた。もっと早い時間だったら、賑やかだったのだろう。駐車場はこの辺りでマリン・スポーツを楽しむ人達のためらしい。ここで、砂浜を眺めながらまた休憩した。疲れてはいないのだが、この後進むルートが殆ど向かい風になるので、暫く身体を休ませる必要があったからだ。もっと休んでいたかったが、帰りにコープで買い物をしたいので、営業時間が不明のため早めに行きたかったのである。

この後は昨日と同じ東への道を進み、Balephetrish Bayの手前で、空港へ向かう道を進む。こちらも向かい風で、上り坂なので進む速度が遅い。こちらを通るのはScarinishを通ることになるからだ。地図を見るとこちらの方が遠いようだが。通っていない道を通りたかったし、空港がどんなものかも見たかったためこちらを選んだ。滑走路は平坦な道からでは見えにくかった。空港の管制塔や建物はなかなか見えてこなかった。そして、昨日と今日、西へ進んだ道に合流する頃に空港の案内が見えてきた。この辺りの道は2車線である。さすが空港である。管制塔がある空港の建物は屋根が赤くて目立っていた。

後はひたすらScarinishまで。コープはちゃんと開いていて、夕食を買い込んで、ホテルへの道を再び走った。この時は追い風。ホテルとScarinish間、行きは向かい風で20分くらいかかっていたが、その半分の10分程でホテルに着いた。こんなに違う程、風が強いのだ。そして、夜になって雨が窓を叩いている。暴風雨だ。天気予報では明日の朝まではこんな状態らしい。午後から晴れるとの予報。果たして??

歩数はチャリの分があるので不正確だが、10494。

 

Comment

Post a Comment










This Entries Trackback Url

  • http://taigh.blog.bai.ne.jp/trackback/176807

Trackback

 

Page Top

Calender

<< April 2024 >>
SunMonTueWedThuFriSat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

Recent Comment

Recent Trackback

Archives

QR Code