2010.07.03 Saturday

2010年夏の旅16日目:Oban〜Lismore島日帰り

Obanから日帰りが出来る近くの島Lismoreを歩き回ってきた。途中からWalking Tourの方々と一緒になったおかげで、充実したものとなった。 朝から雨。出かける時はやんでいたのにまたすぐに降りだし、宿に戻って傘も持って出た。こんなことで時間が無くなって切手を買いに行く時間が無くなった。フェリー乗り場に着いて、先ず、Treshnishのツアーのことを聞いた。出発時間が2種類あるので、Obanからだとどうなるか知りたかったのである。遅い時間はMull島からで、下の方に書いてある9:50(土曜のみ9:30)がObanからのもの。そこで申し込みできるわけだが、今日は既に過ぎているし、明日は海が更に荒れるだろうから、ツアーは出ても島への上陸は出来ないだろうから、と申し込まなかった。受付も勧めていない。Oban滞在は今日と明日のみなので、今回のこのツアーは諦めるしかない。またの機会にと思うしかなかった。そして、当初から予定していたLismoreへ行くことにした。こちらは外洋には出ないのでフェリーは出るし、島へ渡るのも問題ない。上陸してどうなるかは分からないが、取り敢えず行ってみれば何とかなると思っていた。土曜日に予定したのは、日曜日だとフェリーの本数が少なく、滞在時間が短くなるからだ。

往復切符を買って言われたのはフェリーの乗船場所。この建物を出て、向こうにちょっと進んだ所と。つまり外に出なければならない。他のフェリー(Coll-Tiree、Mull島、Barra島など)は建物から直結の通路で乗船できるのだが、フェリーが小さいので、外になっているらしい。出た時はまた雨がひどくなっていた。その中を歩き乗り場を見つけた。待合所はなく屋外。暫くすると雨がやんでいた。乗船時間まで十分あったので無理に雨の中を歩くこともなかったのに。他の人はそれを知っていたのか、雨がやんでからやって来た。小さなフェリーなので車と一緒に乗り込む。と言ってもこの時はバイク1台で車はなかった。最初は船室にいたが、外を見たかったので外に出た。雨は降っても小雨程度。乗船時間は約40分、雲が厚い空を憎たらしく思いながら東側に見える本土を眺めて過ごしていた。

Lismore到着はAchnacroishという村。小さな待合所があり、その表に島の案内があった。ここで訪れるのはHeritage Museumくらい。方向を確かめて歩き始めた。一緒に乗船していたグループが先を歩いていた。彼らも同じ目的地だった。坂を上りし間の中央当たりで、左右に分かれる。この道が島の中央を貫いている。北の方(右)へ進む。先に歩いていたグループに近づいたり、遠のいたりしていた。1人の男性には道端に咲いている小さな野生蘭を教えてもらった。分かれ道から目的のMuseumの丁度半分辺りに雑貨や兼郵便局があった。土曜日なので郵便局も営業中だった。聞いたら海外用の切手もあるという。買おうとしたら、記念切手もあると。3種類あったのでその内の1つを選んだ。田舎の郵便局ではこんなことも起こる。Lismore Heritage Siteやがて、目的のHeritage Museumに着いた。中の展示を見ようとすると、誰も見ていない。先のグループはティ・ルームで食事をしていた。私は先に展示を見た。この島についての歴史で、勉強になった。その後外の農家も見学できたが、あまりにこのために作りました、というもので興味は半減。他でも同じようなものを見ているので特筆するものもない。中の調度品は誰が寄付したとか、この展示館が買い取ったとか、そんなリストが書いてあった。その後ティ・ルームで昼食を取った。その時にこの後、どうするか決めた。戻らずに少し先に進んだ所に塚があると書いてあるのでそこまで行ってみることにした。

塚がある方向へ近づくと、塚の案内でなくお城の案内があった。折角だからとそちらへ進んだが、お目当ての塚は見あたらない。お城も見ていなかったので先へ進むことにした。その時、向こうのゲートに数人のグループ(フェリーで一緒だったグループとは別)がいた。そこには別の方向からのゲートがあった。近道をしたらしい。その近道の入口は覚えているが、地図では案内もなかったし、よく分からなかったので通り過ぎていた。そのグループの後を追うように歩いた。その先にお城があるらしい。やがて、向こう側の海が見える所に着くと、Castle Coeffinその先にCastle Coefinnというお城(廃墟)が見えた。それって、Heritage Museumで見たお城で、島の南にあるとばかり思っていたのだ。だからここにあるというチェックをしていなかった。南にあるのは別のお城らしい。最後のゲートを開けた時、先のグループの人が話しかけてきた。話しながら歩いていると、グループで先着した数人はお城の上に軽々と登って行くのが見えた。急な斜面を軽々と登っているのである。城の壁に説明板が見えたので、私は先ずそちらへ。いつもデジカメに撮っているが、それを見て良い方法だと言われた。その後斜面を登ってみた。ジグザグの階段(土を固めた状態のもの)が作ってあるので簡単に登ることができた。これなら普通の人は登ることが出来る。上は草むらで、残った壁に囲まれているだけ。窓枠から下を眺めることもできた。回りを眺めて、お城の回りも見たかったので下へ。登った当初はグループの人達はお城の話をしていたと思うが、下る頃は昨日のテニス(Wimbledon)の話をしていた。そこで話し込むことなの?お城を一周して、回りや北側の海を眺めて休憩。風が強いので例によって風除けになる所に入った。その頃グループの人達も休憩していた。

休憩が終わる頃、グループも出発。後に付いて行っているわけではないが、タイミングがそうなってしまう。帰りは坂を登ってきた道を戻る。登っている間にグループは見えなくなっていたので、別の方向に行ったとばかり思っていた。その先に進んで、Tirefour Brochに行って海沿いのパスを歩こうか、このまま戻ろうかと悩みながら歩いていた。そしてCastleの案内があった所に戻った。そこにまた彼らがいた。今度は別の人が声をかけてきて、一緒に歩かないかと誘ってくれた。Lismore Prish Church聞いたら、Brochの所を通って、私と同じ帰りのフェリーを予定しているという。海側のパスで大丈夫と知って、それならと一緒に歩くことに。しかし、彼らはその前にLismore Parish Churchで止まっていた。現在も使用されている教会で、この島に修道院を創建したと言われるSt MoluagとSt Columbaが並んだステンドグラスがある。私はこの関係を何故か知っていた。何処で読んだのだろうと思っていたら、先に寄ったHeritage Museumで読んだばかりだった。その教会の前から私の目的であるBrochも見えていた。

中央の道を先に進んで、今度はBrochの案内がある方向へ曲がった。坂を下ると数件の農家があった。こんな所にも住んでいるんだと思いながら、かなり急ぎ足だ。本土の方の眺めも良いのにゆっくり出来ない。農家がこの先1軒のみとなった手前でゲートを入った。Tirfuir Brochその先にBrochがある。しかし、グループはそこへは寄らない。2人の男性が呼び止めてそちらへ向かった。私は気付いてこれがメインなのに…思いながら戻った。説明板を見て、石積へ。丸い形はかなりよく残っている方だ。二重の壁の間を覗き込んで、そこで後を急ぐからと引き上げることになった。既にグループの他のメンバーは、草地の中のパスを進んでいるのだが、見えなくなっている。Brochの手前にフェリー乗り場があるAchnacroishまで2kmとあったし、まだ5時前だったので十分間に合うはずなのに、グループに遅れたこともあり急がされた。このパスは何とか分かる程度。その先本当に行けるのか1人だったら絶対不安になっていたかも知れない。少し高めの石垣ではスタイルというより脚立に近い段を越えたが、まだ先を行く人達は見えない。Brochからフェリー乗り場まで3分の2くらいの所でやっと先陣の人達が見えた。そして、記念碑のケルトクロスの所で追いついた。というよりそこで止まって説明を受けていたのである。私たちが遅れた理由を聞いた女性が、“私も見たかった。呼び戻してくれたら良かったのに”と。呼び戻してはいたのよね。皆さんが気付かなかっただけだと思うけど。記念碑のことをグループのリーダー(?)と思う人が説明してくれた。最初にお城で声をかけてきた人だ。この近くで溺れて亡くなった息子さんのために父親が建てたものだ。その後グループの別の女性がこの説明をしようとしてくれた。彼に聞いたから、と断ったが、皆さん、飛び入りした私に親切にしてくれた。

間もなくフェリー乗り場に17:30に到着。フェリーもまだ見えていない。十分間に合った。これならもっとBrochを見ることもできたのに。そんなことも思ったが、彼らに聞かなかったらこんなルートも歩けなかったと思えばラッキーだった。Achnacroish, Isle of Lismore到着したフェリーには車が数台乗っていたが、相変わらずこちらが乗る時には車は乗ってこなかった。お天気も相変わらず良くなかったが、雨も殆ど降らないので何とか助かった。フェリーに乗って北の方を眺めると、何とそこからTirefour Brochが見えるではないか!取り敢えず写真をもう1枚撮った。フェリー上では今度は南側を眺めながら過ごした。灯台を小さいながら確認したが、これって、Tireeから戻る時に見ていなかったっけ?お天気が良くなかったので寒くなっていたが、何とか外で頑張った。St Kildaの船上を思えば楽だった。そうやってObanに近づいた時、大型フェリーのHebridean Islesが通り過ぎていった。向こうが大きいためなのか、こちらは停船していた。そのフェリーを見送っている時にこのフェリーの操舵室から釣り竿が出ていた。暢気に船員が釣りをしていたのだ。更に今度はもっと大きいフェリーIsle of Mullが通り過ぎた。先のグループの人が私にそのフェリーの説明をしていたが、Hebridean IslesにしろIsle of Mullにしろ、どちらも乗ったことがあるので、私には不要なんだけど。そう答えるわけにもいかず、分かったという風に答えていたら、Isle of Mullのデッキとこちらで手を振り合っていた。大型フェリーの通過が終わり、釣り竿も仕舞われ、間もなくフェリー乗り場に着いた。かのグループとはここでお別れだが、行く方向はそんなに違わない。その後夕食を買いに寄ったTESCOでその内の3人に遭遇。付いてきたのじゃないよね、とからかわれながら、その場が最後になった。おかげで楽しい1日になった。

歩数は30571。十分歩いたけど、休憩もその都度していたので、歩き疲れたという感じではない。

 

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