2010.07.04 Sunday

2010年夏の旅17日目:Oban〜Dunstaffnage Castle

予報通り午前中は大雨。予定していたTreshnishツアーの代わりに午後から近くのDunstaffnage Castleに行ってきた。 朝からの大雨で、出かける気は薄れていたが、ずっと宿にいるわけにもいかず何か近場でないかと観光案内書を見た。すると近くにちょっとしたお城があると。Flora Macdonaldさんが一時幽閉されていたお城ともあった。場所を確認すると、割に近いが歩いていける距離ではない。日曜日なので公共交通機関が動いていないと思っていた。しかし、宿のGuest Bookの最後に入っていた時刻表を見るとかなりのバスが動いていた。さすがは大きな町である。しかも、日曜だけのサービスの中にそのお城の近くの町に行くルートがある。本数も1時間に1本の割合だ。おまけに雨も小降りになっていた。そして出かけた。

先ずはお城の詳しい情報がないかツーリスト・インフォメーションへ。何も得られるものはなく、そのままバス停へ。バス・スタンスは4つあるが、どれもそのサービス番号が書いていない。とりあえず、真ん中に立って、そのバスが来たら動ける様にしておいた。幸い、他に乗客もいたので、慌てて動く必要もなかった。運転手に場所とお城へ行くことを伝えると何か言われた。何を言われたかよく分からなかった。何か問題でもあるのかと思っていたら、往復かと聞かれた。往復の料金を払って乗った。おそらくお城の近くにはバスは行かないと言ったのではないかと思われた。それくらいの覚悟は出来ているが、どれくらいの距離かはその人の感覚で遠いと思ってしまうので当てにならない。そうして、お城があるDunbegという町に入り、お城の案内板がある所でバスが止まった。運転手と何故か私がお城へ行くと言うことを知っていたおばさんがここで降りると教えてくれた。運転手は方角を教えて、帰りのバスの時間を伝えてくれた。時刻表を持っているので大丈夫とお礼と共に伝えて降りた。案内板は車にも分かる様な大きなものだった。歩いて約20分、途中大雨で大きな水溜まりを迂回して、道の両脇の大きな建物に惑わされながら、お城の駐車場に着いた。運転手が言う程離れているとは思わなかった。道の北側にはDunstaffnage Bayがあり、大きなマリーナがあった。お城の直ぐ側には船着き場もあった。

お城は入場料が要り、手前の売店で支払うわけだが、グループの客がHistoric Scotlandの手続きをして長々と待たされた。その間に店内を物色したが、絵葉書とガイドブックくらいで他には大してめぼしいものはなかった。Dunstaffnage Castle入場料を払った時、先ず上に回ってその後お城に入ったらいいと言われたが、その上というのがよく分かっていなかった。お城に入るには階段があるのでこれが上?と思いながら入っていった。中は工事中の箇所もあり、もっとも状態が良いと思われたGatehouseは入場禁止。案内板はあったので、修復中らしい。周りの囲いの上に登ることが出来、回りの様子を眺めることは出来た。New Houseといわれている所は少し面白かった。その横の天守閣に入った所で、雨がまた降り出した。少し立てば止むと思って、その中の大きな横穴みたいな所(小部屋?)に入って雨宿りをしていた。ここの滞在時間が長い。
Dunstaffnage Castle Gatehouse Dunstaffnage Castle

あらゆる所を見て回って表に出た。別の角度からもお城を見て引き上げようとした。その時に売店があった建物の横に矢印を発見した。売店の上の階に入る階段があり、部屋に入ってみるとお城の歴史や関連することのパネルと模型が展示されていた。係がいっていた“上”とはここのことだと気づいた。本物を見終わった後でも役には立つので、じっくり見ていた。パネルの内、Flora MacdonaldさんとBonnie Prince Charlieのことがあり、このお城に来てみようと思ったきっかけの1つであったことを思い出した。また、別のパネルに描かれていた壁の絵にお城の中では見かけなかったものがあった。Chapelだとあったが、何処にある?と思いながら、他もゆっくり見た後にこの部屋を去った。

お城の手前にあった2つの壁(元の建物が不明)を見た時、そこにChapelへの矢印があった。Dunstaffnage Castle Chapelそう、Chapelは別の所にあったから、見ていなかったのだ。矢印に従って、進んでいった。森の中に入る。回りからは早々に見えない。パネルにもあった壁も。他で見かけたChapelからすると大きい。廃虚なので、中の様子は壁に残されたものくらいしか分からないが、区切ってあった小部屋にはお墓らしい石板が並んでいた。

その後もう一度お城へ戻ることになったので、ついでに見ていなかった裏側に回ってみた。表はかなり整備している様だが、裏はいい加減な気がした。そこから裏手の海に出る様だったので、時間はあまり無かったがいってみた。あいにく雨上がりで霞んでいたが、昨日訪れたLismoreが見えた。お城があるDunbegはそんな位置にある。

帰りのバスの時間が迫っていたので急ぎ足で戻った。それを逃せばもう1時間待つことになる。バス停は降りた所でなく、少し歩いた上り坂にあると聞いたので、行きよりは余計に時間がかかると思った。降りた所から坂をちょっと上ったら、バス停が見え、1人の女性が待っていた。そこに向かっている途中で、バスが後ろからやってきた。このバスはこの町でその先の広場をUターンして戻る。その時運転手が私に手を振った。行きの運転手だった。島や田舎ではそんなことはしょっちゅうだが、町では珍しい。バスに乗った時も“戻ってきたね”と言って帰りの切符に切り込みを入れてくれた。その後乗ってきた賑やかな客達にも世話を焼いていたので、私に特別優しくしていたわけでなく、元々親切な人なんだろう。Obanに戻り、夕食を買って宿に戻った。お天気は相変わらず不安定で、それ以上回る気がしなかったためである。

歩数は12608。1ヶ所だけしか歩き回らなかったので、これくらいだ。

 

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