2010.07.09 Friday

2010年夏の旅22日目:Port Ellen(Islay島)〜KildaltonとCarraig Fhada Lighthouse

Port Ellen宿泊の目的は約10km東にあるKildalton Crossを見に行くため。午前中の大雨で、行く方法を変え午後いっぱいを使って、無事見ることが出来た。また、思い出のCarraig Fhada Lighthouseも再訪した。 午前中またも大雨で、今回は根性を入れて外に出たが、レンタサイクルをしようと貸している元教会まで行ってみたが、こんな雨の中、借りる人がいないので閉まっていた。雨が小降りになった後に再び訪れると窓に貼り紙があった。電話番号だったが、携帯を持っていないし、この状態だったら、無理な様だったので諦めた。昨日のお天気が良い内に2日間で借りておけば良かった。それ以外ではArdbegまでバスで行ってその先を歩くしかなさそうだ。ArdbegからKildaltonまでは約8km。片道でも2時間かかる。朝のバスだったら、帰りの最終バスまでに戻ることが出来るが、13時代のバスでは帰りのバスはなくなっている。それでもこの機会に見ておかなければ次はないと思ったので、帰り10kmを歩くことを覚悟して出かけることにした。

バス停はBowmoreから来るので、昨日降りた場所の向かい側。そこで待っていると目の前に車が止まった。犬も出てきて私の周りを回って、おじさんがその前の家に入った。こちらの人って、バス停でも結構平気で止めていく。直ぐに用事は済んだ様で、車を出そうとしていた。その時私にバスを待っているのか?と聞いて行き先を聞いてきた。それなら1マイル先なので、乗せていくと。そちらに用事があったのではなくわざわざ行ってくれた。私が乗っている間、同乗していた犬(オス)はしきりに前に来たがっていたが、後ろにいろと何回も言われていた。彼は前が好きなのね。おじさんは前にいてフロントガラスを舐めると言っていた。フロントガラスには舐めた跡が沢山残っていた。Ardbegのバス停の所で降ろしてもらって、その先に進めばKildaltonに着くはず。道はまっすぐだ。その前についでにArdbeg蒸留所の写真だけ撮って歩き始めた。

しばらく歩くと、海岸に出た。そこに男性が岩場に立ち写真を撮って、奥さんが道ばたに座っていた。Seals in Loch an Sailein何事かと思ってみると、沖の岩場にアザラシ達がいた。それで思い出した。この近くにフィオナさんという女性がアザラシの保護活動をして、彼女が弾くバイオリンでアザラシ達が集まって来るという。彼らはそのアザラシかもしれない。脅かしてはいけないので、私は道から数枚写真を撮った。この後歩くことを考えると気が滅入ってくるが、彼らに会ったことでちょっぴり和んだ。その先は森があり、両脇には家が数軒あった。その最後の家の先にはこの後傾斜10%という標識があった。どれくらいなのかと心構えをしたら、下りだった。下った先に綺麗な海があった。Loch a’ Chnuicという所で奥まっていて静かだった。入り江沿いの家の側にはヨットがあった。私にとっては贅沢な環境だ。そして、次に14%の傾斜の標識があり、今度は登りだった。しかし、山の中腹に住んでいる私にとってはその傾斜はちょっとあるかな程度だった。その先も森とたまに家がある状態。その内に片側が草原、片側が森という道を進んだ。草原の先は小高い丘はあるものの海も垣間見えていた。そうやって、電柱が数本立っている所に近づいた。そこにも家があった。その先にKildaltonの案内が見えた。右手に曲がって坂を下るとその先に教会が。到着だ。約1時間45分かかった。予定より早かった!?

Kildalton Cross教会の回りの墓地の中にKildalton Crossがある。このためにこんなに苦労した、と。脇の壁には説明板も。それを読むと、直前に滞在したKeillsにも同じようなケルトクロスがあると。そこにいたのに気づかなかったのが本当に残念だ。何処にあったのだろう?表と裏(どっちがどっち?)を見て、Kildalton Church教会(廃虚)の中を見た。Lordshipが掘られた石板もあった。回りの墓地も一周した。2時間近く掛けてきたのだから、じっくり見たくもなる。他にも車での訪問者はいたが、ゆっくりはして見ていたが、私程は時間は掛けていなかった。近くにある柵で囲まれたケルトクロスも見て、高台の上に登った。岩だらけで間には羊歯とヒースが生い茂っていた。頂上辺りで休憩。そこから、Sound of Juraが見えた。その手前にAros Bayというちょっとした湾もある。その右手の方には頂上にケルンみたいなのも見えたが、地図で確認するとDun(砦)らしい。直ぐ下の狭い草地には牛の親子がいて、私を胡散臭そうに見ていた。ここまでの道は一般道だが、その先は個人所有の道で進入を許されていない。その辺り一帯が荘園らしい。牛はそこで飼われているらしいが、境界線は?

岩場を下ってまた教会の方へ。その手前にパスがあったので進んでみたが、どこへ行くか不明だったので引き返した。近道?そして再びクロスを見て、引き上げた。来る時は約1時間45分の歩きだったが、帰りはそれにArdbeg-Port Ellen間が加わる。約2時間半を覚悟して歩き始めた。10分は歩いたと思うが、赤いトラックが止まり乗せてくれた。運転手は私が長い間歩いているのを見かけていたのだ。行きに追い抜いていたのは気づいていた。そのトラックがKildaltonへの道を曲がる角の家に止まっているのを見かけていた。帰る時もまだいた。最終的にはPort Ellen迄行くと言ったら、そこまで。実に早かった。Port Ellenに入ったら何処で降りたいか聞かれたのでコープでと言ったら、“俺もそこに用事があるから丁度良かった”といって近くで止めて降ろしてくれた。

次に節約できた時間を他に使おうと思った。コープで夕食を買った後、宿に戻り、再び外に出た。目的は前回にも訪れたCarraig Fhadaの灯台である。道は分かっているが、Malting工場を過ぎた辺りで、一旦海岸へ出る道を近道かな?と思って入った。そこから見た灯台はずっと先だった。確か近道があるはずと、海岸へ出ると思われる道を探しながら進んだが、そこには家並みが並んでいただけだった。そして森があり入口にCairnmore Woodsという看板があった。中は一般に公開されている様だが、Crarraig Fhada Lighthouse薄暗くそれに砂浜につながるか不明だったので、そのまま道を歩き続けた。その森が終わった所で海岸に向かう道に入った。そして砂浜へ向かったが、灯台へ行く道に出るにはちょっとした小川を越えなければならない。干潮時には砂浜から行けるかもしれないが、満潮に近かったので、飛び越せる様な幅でもなく、また橋や渡り石もなかった。やっぱり近道はなかったと戻って、墓地を回って灯台へ向かった。前回行きは砂浜の端の駐車場まで乗せてくれたが、今回その駐車場が無くなっていた。車はもっと先まで行くことが出来る様になっていた。その駐車場だった辺りには住宅やSelf Cateringまで出来ていた。8年間で、ここも変わるものだ。そこまでで、よく考えるとDunyveg Castleに行った時より時間がかかっていた。ここって、Lagavulinより遠い?しかも、灯台までは更に歩いた。その頃には灯台へ来ようと思ったことが間違いだったと思い始めた。そんなに遠かった記憶はなかったが、道が変わっているはずもなく、前回車に助けられたので、遠く感じなかったのだろう。そこから海の向こうにはPort Ellenの港。直線距離は近いのに…灯台は相変わらず中は見学できなかったが、白い壁と海の青さが絵になった。直ぐ向こうのSinging Sands迄は疲れて時間もかかっていたので止めた。満潮近かったので、砂地も広くない。おまけに午前中の雨で砂が湿っているので砂も鳴かないだろうし。

Kilnaughton Bay Beach長くいても仕方ないので、さっさと引き返した。帰りに嘗て駐車場があった辺りから、Kilnaigjton Beachを眺めた。こちらも満潮近いので砂浜は狭かった。この砂浜で、座っていたら大きい犬に駆け寄られて困った思い出がある。被害は砂だらけになったくらいだったので、それ以上の問題はなかったが、あの犬はどうしているのだろう?そしてまた来た道を戻った。行きはあちこち寄ってしまったので、長くかかったが、帰りは20分近く短くなった。疲れたーぁ。

歩数は33959。ヒッチで2時間半近くの歩きを節約できたのに、おまけのお散歩が長すぎた。

 

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