2012.08.10 Friday

本:旅行家トマス・ペナント「スコットランド旅行記」/吉賀憲夫

今年4月に発行された吉賀先生の新しい本である。先週、読み終えた。

以前、同じペナントのウェールズの旅行記を訳・編集されたご本も読んでいたので、今回はスコットランドと言うことで、更に興味深いものがあった。 ペナントの原本を苦労されて入手され、班が違うごとに抜けや追加があり、かなり苦労されてまとめられている。スコットランド旅行記使われている挿絵はこの時代(1770年前後)の雰囲気を伝えている。実は、この挿絵の中で、”こんな景色が本当にあるのか?”という質問を吉賀先生に聞かれたことがあった。数年前である。その時にこの本が出ると言うことで楽しみにしていたのだが、ご苦労が多かったようで、”そういえば…”と思っていた頃にこの本の発行がされた。タイミングが良すぎるが…

第2章まではペナントの人物および人間関係で、実はこの辺りがなかなか読み進まなかった。第3章からは旅行記なので読み進むと思った。しかし、自宅で読むと、場所が気になって、(スコットランドの)地図帳を広げて確認しながら読むものだから、またまた進まない。そのうちに、運動がてらの散歩に持っていき休憩中に読んでいたので、先に進むのは早くなった。
旅行記の時代は18世紀後半と言うことで、現代では廃れたものや、環境が変わってしまった所もあるが、宗教改革後なので、破壊された聖堂は今もほぼ同じ状態で見ることは出来るし、自然の眺めは殆ど変わっていない。お城などの状態も殆ど同じだが、現在では修復された所があるので、今行くと奇麗になっている所もある。

これから旅行される時に、時代背景を考慮してみていくと結構参考になるかもしれない。勿論、交通機関は全く違うので、そちらは参考にはならないが、移動が早くなるので、ペナントが3日掛けた所を1日で回ることが出来るかもしれない。そんなことを思いつつ読み終えた。

 

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