2006.07.06 Thursday

旅行記9日目:Alderney島へ日帰り

残った1日はまた別の島へ。Channel諸島で3番目に大きい島なので宿泊を考えた。だが、行き方を調べてもガイドブックを見ても定期便がなくチャーターかプライベートの船でしか行けないとあった(飛行機はあるようだが)。諦めて、日帰りツアーででもと思って、St Peter Portのツーリスト・インフォメーションで探したら、不定期ながら航路があった。昨日はなかったが、今日は朝8時出発、夕方5時にAlderney島を出発するとなっていた。船会社のリーフレットを見ると1時間前にチェック・インとある。朝食を食べていたら間に合わないので、朝抜きで出かけた。ところがカウンターには誰もいない。2日前にお世話になったおじさんが(また、あんたか!という顔をして)座って待っていろと。7時前に女性が1人、老夫婦がトランクを持ってやって来た。7時20分頃に係が来て、やっとチェック・インが始まった。チケットの購入もその場で出来た。待合室にいると男性が2人(連れではない)入ってきた。7時半でも間に合った。朝食、食べられたのに…そして、合計6人の乗客が座席数が100くらいある船船で出かけることになった(席は自由)。

乗船時間は1時間。Alderneyに着くと、レンタ・サイクルの看板があった。マウンテン・タイプ自転車だが前籠付きのチャリを借りた。前籠はカメラカメラバッグを入れるのに丁度良かった。この前籠、どこか外れかかっているのか、ちょっとの衝撃でもガタガタいう。ひどい時は中身が飛び出しそうだった。カメラは壊れはしなかったが、心配になってくる程だった。サドルは十分に足が届く高さだったが、ハンドルとの距離が長くて、乗りにくかった。

チャリは借りたものの、何処にどう行って良いか全く不明。適当に乗っていくと、町中に着いた。地図を売っていないか探していると、ツーリスト・インフォメーションに行き当たった。有料だが手に入れた。しかし、現在地を確認するが、地図に のマークがない。もう一度入って、マークを入れてもらい、ついでに方角も教えてもらった。

AldernyのStanding Stoneツーリスト・インフォメーションの近くにAlderney Society Museumを見つけた。部屋のレイアウトと説明書を貸してくれた。結構面白そうな展示物だったが、見ている内にお腹が痛くなり、駆け足で見る羽目になった。急いで説明書を返して、受付の外にあるトイレに駆け込んだ。受付の人にどうして?という顔をされた。あまりに早く出ようとしたからである。面白くなかったのか?と思われたようだ。トイレからもう一度部屋に戻って、展示物の絵葉書を買った。申し訳なかった。

そして、西側の空港の側にあるスタンディング・ストーンまで行くことにした。角を曲がって…行けども空港がない。初めての町でチャリに乗ったため、距離感が狂ってしまい、方向を間違えていた。通りがかりの女性に聞いたら、下りた坂を戻れと。登り切った所で、地図と通りの名前をゆっくり確認した。そして方角も分かり、滑走路の端に着いた。そこから自然保護区へのパスがあり、直角の曲がり角でスタンディング・ストーンを見つけた。

次に向かったのがドルメン。パスを先に進んだが、これがひどい砂利の凸凹道。お尻どころが体全体に揺れが響いた。船で一緒だった女性は自前のチャリを持ち込んでいたが、これがロード・レーサー・タイプの細い車輪。タイヤが傷むので押している。怒っているのか、挨拶もしてくれなかった。港では声を掛けてくれたのに…
La Roc a l’Epine2ヶ所、寄り道をして、このパスを進んだ。舗装道路に出た所で、気持ち良く進んだ。あまりに気持ち良くて、もう1ヶ所の寄り道を見逃して、同じ方向の道路を下った。そして大きな砦が見えた。下った所で休憩した。右の方に家並みが多く見えるし…道路もその先、整備されている。ここは一体何処? 大きな砦の写真を坂の上から撮りたかったのでチャリを押して戻った。撮った後、更に登ると、道端の石が白く塗られているのを見つけた。近づいてみると、これがドルメンの案内だった。いつの間にか次の目的地に着いていた。地図を確認すると、あの家並みは港の側に立っているもので、降り立った港もすぐ側に見えていた。つまり、島を知らない内に半周していたのである。距離感が狂っていたのである。

Fort Tourgisやっと、地図と実際の距離感が掴み始めた所で、見逃した寄り道を見つけて進んだ。Zig-Zagと呼ばれる道である。上から見たら、かなりの坂で、名前のとおり、”く”の字型に道が折れている。その先には小さい砦が海に突き出ている岩場に作られていた。写真に撮った大きな砦の隣である。2つの間にはちゃんとした車道もあり行き易くなっていた。Zig-Zagの道は坂も曲がり角もきつかったので、下らずに戻って、今度は島の反対側にある自然保護区に向かった。道も良かった。途中、最初に間違えた道を通っていることに気付いた。いったいどうしてこうなったのか、自分でも不思議だ。

鉄器時代の窯業場こちらの自然保護区は広い。その中に鉄器時代の窯業場の遺跡がある。ついでにそこへ寄ってみた。道も分かれていたが、間違わずに進んだ。もっとも、もう一方の道を進んでも遠回りになるが、同じ所に出るようだ。それらしき位置で回りを確認すると、案内らしき物があった。小道に入ると、また案内板が…ゴルフ場のものだった。またゴルフ場の中か…と思ってい進んだ所で、遺跡が見つかった。遺跡といっても、草が生い茂っていて、僅かに遺跡と確認できるように低くなっていただけ。石が数個あったが、説明板がないと、全く分からない状態であった。たいして面白くなかったが、ついでなので良かった。

この辺りの自然保護区をゆっくり進んだ。砂浜近くに駐車場があったので、チャリを降りて海を見ると、また砦があった。こちらは干潮時のみ渡ることができる道が出来ていた。隣の岬の岩が面白そうだったので、その砦の所まで行って眺めようとした。砦はやはり廃墟で、中に入ることは出来ない。回りも途中まででやめた。辺りの浜辺などの景色は良かった。

その先、どんな道が待ちかまえているか分からないので、早めに先に進むことにした。島の南側にあたる。道も良かったのでどんどん進んだ。近くに鉄道も走っているらしいが、何も見えない。内陸になるらしい。灯台の側にshell houseという印が地図に付いていた。?と思って灯台を回る道へ。塀を貝殻で飾り付けている家があった。ティ・ルームにもなっていたようだ。その後海岸を回ったり、崖の間を走ったりしていると、港が見えてきた。その手前のBray湾と呼ばれる海を眺めながら休憩した。ほぼ一周した訳である。

チャリを返す予定にはまだ時間があったので、町中へ戻ることにした。街は坂の上にある。登り口にレールがあり、側に駅舎も建っていた。運行時刻を見たら、4月だけだった。写真によると可愛い蒸気機関車が走っているらしい。町中はボコボコの石畳で、チャリに乗る気がしなかった。ゆっくり見て回ったが、特別に何かある訳でもなかった。歩いてもすぐ町の外に出てしまうので、本当に小さい町である。
そうやって、時間も来たことだし、港へ下り坂を一気に下りて、チャリ自転車を返しに行った。

チェック・インの時間はここでも30分前。かなりの客が集まって、小さい待合所が混雑してきた。”Guernsey行きの人”という声で立ち上がったのは、8人だけだった。他の人はJersey行きらしい。その8人の内4人は家族連れ、私を含めて残りの4人は朝の老夫婦以外の4人だった。この8人のためにまた船が走る訳だ。高速艇なので、最初の頃は波に当たるたびにひどく揺れていたが、その内穏やかになったのか揺れなくなった。海だけの景色になったので、疲れて眠ってしまった。気が付いたらGuernsey島に着いていた。船を降りると係が途中まで出口の方へ案内してくれた。チャリ持ち込みの彼女が先頭だったが、ある所で立ち止まった。その先には別の船の入口しかなかったのである。皆笑い出したが、1人の男性が建物のドアをこじ開けて、入っていった。自動ドアの筈が開かなかったのである。その先はロビー、正しい出口だった。街へ向かっていると、先の彼女がチャリに乗って”bye!”と声を掛けて通り過ぎた。機嫌が直ったようである。

お天気は曇りのち晴れ、程良い暑さだった。

 

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