2008.07.13 Sunday

旅行:第16日目〜Vatersay

お天気は曇り曇りのち雨雨

日曜日、バスが全くない状態だが歩き回るには良い所があった。宿からはかなり遠いが何とかなると思い出かけた。生憎空模様が良くない。それでも12年前に訪れたいと思ったあの砂浜のために頑張ってみた。 出がけにおばさんがCastlebayに行くなら3時からイベントがあると。Fish云々といっていたので、ベジタリアンの私にはあまり興味がわかない。間に合えば、という気持ちで出かけた。

さて、バスバスがないということはCastlebayまでも歩くことになるが、幸い歩き出してすぐに乗せてくれた。荷物用のライトバン。後部の扉を開けるとそこは荷物室。窓もなければ座席があるわけでもない。”ここに乗るの?”と思ったら、”荷物を入れて前に来い”という。前には2人の大柄の男性が乗っている。そこに滑り込むというわけだ。助手席と運転席で3人座ることになる。もうキチキチ。そんなになるのに乗せてくれるのにびっくりびっくり。私が太っていたらきっと止めてくれなかっただろう…Castlebayで降ろしてくれた。助かった!

Castlebayをちょっとだけ彷徨いた後、のんびりとVatersay島へ向かった。途中、峠にあるWar MemorialからCastlebayを眺めたが、手前に建築中の家家があって景観が台無し。完成しても目障りのような気がする。Air Crashそして土手道を歩いてVatersay島へ渡った。この島は真ん中でくびれている。近道はなく、岬を回る道を進まなければならない。これが結構長い。この道の手前にBrochがあると地図にはあるがそれらしい案内もなければ石積みも見あたらない。近くの犬犬にも吠えられたので、さっさと先に進んだ。岬を回った所で、東側の砂丘が見えてきた。のんびり歩いていると、ちょっとしたものが目に入った。1944年5月12日にそこに飛行機が墜落し、乗っていた兵隊が死亡したという場所である。今でもその残骸が残されていて、記念碑が建てられている。

East Dunes of Vatersay最初に見えてくるのが東側の砂浜である。既に人が集まっている。その内1組はパーティでも始めそうな雰囲気。泳ぐかも…こんなお天気で良くやる。この東側の砂浜からスタートしようとしたが、その手前にホールをカフェにしていたので休憩のために寄ってみた。椅子とテーブルは食堂みたいだ。他に客はいない。壁を見ると昨日訪れたMingulayの写真があった。1905〜1907年のものである。最近のも1枚あった。最後に暮らしていた人達の写真でカラーだった。2006年に撮られたもので、学校の前での写真。その時まで住んでいたらしい。そしてこの時のバックミュージックはVatersay Boys。地元出身のバンドで、最近商業的にも成功しているらしい。
外にウォーキングのルートを示した説明番があったのでそれに従って進もうと思った。スタートはこの東側の砂浜である。

South Dunes of Vatersay東側の砂浜を出て東へ向かうパスを標識に従って進んだ。途中までは良かった。そろそろ南へ向かう頃にお天気が悪くなり出した。引き返そうとも思ったが、何とか持ちそうだったので南へ向かった。この辺りは放牧地である。標識と思われた所まで着いた。それは杭の名残。標識はどこへ?回りに見つけることができなくて、進んでいると、湿地帯へ入ってしまった。どうも方向が違うらしい。あちこち進んで高台に着き乾燥した所へ。そこからまた南へ向かった。やっと南側の海岸へ着いたが、向かいのSandray島は霞んでいた。そして西へ向かうと、南側にある砂浜に到着。ここで標識を見つけた。お天気もひどくなったのでここであきらめて、北へ進んだ。放牧地のゲートが見つかった、と思ったら牛の群れに遮られ、別のゲートを探した。やっとの事で放牧地を出て住宅地を出て、砂丘の間の道を進むことができた。

お天気はひどいが、西側の砂浜を見ようともうちょっと頑張った。West Dunes of Vatersayその前に”この辺りに詳しいか?”とフランス人に声をかけられた。一目で旅行者と分かる私にだ。彼の手元を見るとフェリーのチケットがあり、Admhorの乗り場を探しているらしいと分かった。それなら知っている。彼の別の手にはガイドブックがあったが、その地図が古い。私の地図も古いけど、道は分かるので、と見せようとしたら、側のキャンピング・カーの中でと言われ、おじゃました。中には家族と友達?総勢6人いた。家族で迷子になっているらしい。現在の場所とフェリー乗り場を説明した。ずいぶん違う所にいるのが分かったらしい。お礼にコーヒーを頂いた。豆を挽いてから入れてくれたので、少々恐縮。しばらく話していた。私を宿まで乗せても良いと言ってくれたが、まだ西海岸を見たいし…ということで、また外に出た。雨風だが、雨は大したことがなかったので、大丈夫だった。そして誰もいない砂浜を独り占めにして眺めた。

Standing Stone帰ろうとした時、ウォーキング・ルートをもう一度見た。その中にスタンディング・ストーンがあることに気づいた。南の海岸を横切って再び草地のパスに入るとある。時間的にまだいけそうだし、お天気もひどいがそれより悪くなりそうにもない。西の砂浜から行けるので入口を捜した。標識も見つけた。途中高台に上がる。ここに砦後があるが、殆ど分からない。間もなくスタンディング・ストーンが見つかった。しかし、その前を牛の群れが遮っている。以前牛に追いかけられたことがあるのでその中を突っ切って行くのが怖い。まあ、今回は見つけたと言うことで終わりにした。砂丘の道を見ると既に全ての車がいなくなっていた。日曜日の5時過ぎ、しかもひどいお天気である。いる方が不思議である。

またテクテクと歩いた。意外と元気であった。岬を回った所であの長い道を根気強く歩き始めた所で、車が止まり乗せてくれた。Lowlandから来た母娘であった。ホテルはCastlebayではないのに、そこまで乗せてくれた。Boats for Fishermen's Mass車を降りてすぐ、おじさんが声をかけてきて港の方で催し物をやっているという。朝おばさんが言っていたものである。まだ、やっていたのか…と行ってみたら、にぎやかに旗を飾った船が並んでいた。しかしイベントは終了していた。Fishermen's Massというイベントらしい。先のおじさんが戻ってきて、”終わっていたね、すまん”という。ちょこちょと話してくれ、宿を聞かれた。近くに住んでいるから送ってくれると。日曜日でバスもないから有り難いと乗ったが、ちょっと困った。西回りで車を走らせ、自分の家でお茶でも飲まないかという。とりあえずお茶は頂いたが、夕食とか今夜のコンサート(Vatersay Boysらしい)に行かないかとか、色々誘われるが…問題が起こったわけではないし、悪い人ではないが、こちらとしてはそれ以上は困るわけでして…程々にお話をして宿まで送ってもらった。

 

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