2010.06.22 Tuesday

2010年夏の旅5日目:Inveraray〜Kilchurn城(Lochawe)

お城(Inveraray城)をあっさり見学できたので、残りの1日をどうするか色々考えた。その結果、友達から聞いていたLochawe駅から船で行くことが出来るKilchurn城へ。お城はAwe湖に突き出た小さな半島の縁にある。 バスでちょっと行った所のAuchindrainという村にある野外博物館に行くことも考えた。しかし、ツーリスト・インフォメーションで友達から聞いていたKilchurn城の絵葉書を見つけ、ここからでも日帰りできることが分かった。このお城はObanから列車でLochaweまで行き、その駅から船が出ていると聞いていた。バスもそこで止めて貰えるはずなので、Inverarayからも十分に日帰りできる所であった。バスならば、むしろObanより近いのである。帰りのバスもチェックしたが、本数は少ないものの、夕方に戻ってくることが出来る時間があった。行きも10時過ぎの(Oban行きの)バスなので出遅れることもなく十分見学できる時間であった。

バスを降りる時、運転手が帰りは2本しかないと言った。時刻表を持っているから大丈夫、と返したら、その時刻表を渡すように言われた。そこで渡すと、運転手は開いて、帰りの時間にチェックを入れようとしたが、私が既にチェックをしていたので、笑いながらそのまま返してくれた。そうやって、(列車の)駅の方へ降りていった。ホームには船が向こうのホームの先から出ているという案内があった。その辺りで声がするので、行くと、釣り人が2人いただけだった。1人が私を見て“何にもないよ”と。“お城に行く船は?”と聞いたらもう出ていないと言われた。“お城に行きたいなら、車で道路を回って向こうに入口がある”と教えてくれたが、それは知っているのよね。その方向からバスで来たのに…知っていればそこで降ろしてもらった。仕方なく、歩いていくことに。1時間あれば着くと思った。道は迷うことはないが、何せ幹線道路である。大型トラックが横をビュンビュン飛ばして通る。舗道は村はずれのビレッジ・ホールまでしかなかった。そうやって入口には予測より早く40分で着いた。この入口には案内は何もないが、友達から聞いた時、地図やストリート・ビューで確認していたので見過ごすこともなかった。その手前に鉄橋があることも分かっていた。入口のちょっとした広場は駐車場にもなっていて、車が数台止まっていた。お城への道はその奥に進み、鉄橋の下を潜って、草原の中の道を進む。この道が難点だと聞いていたが、何ともなかった。恐らく雨の日などは泥濘になるので大変なのだろう。

お城は廃墟だが、説明板があちこちに立てられていた。また、中に入ることも出来るようになっていたが、まずは、Kilchurn's islandその先にある小島に渡った。渡ると言っても、今はAwe湖の水嵩が低くなっていて、その間の砂州が干上がって歩いて渡ることが出来る。嘗て航行していた船はその横を通り、お城の船着き場に着いていた。回りの砂浜が干上がって今は水の流れが狭くなっていた。船が出なくなったのはそのためかも知れない。丁度カヤックで到着した人達がいたが、現在通ることが出来るのはその大きさくらいのものだけとなっているらしい。そんなことを考えながら小島に上陸。と言っても何もないが、小島の向こうに伸びるAwe湖を眺めることが出来る。そして、船に乗ろうとしたLochawe駅や村も眺めることができた。湖なのでここには潮汐がない。従って干上がった砂州は湖の水嵩が高くならない限り水没することはない。そのため急いでお城に戻る必要もなかった。でも、小島の中に何かあったかも知れないが、よく分からなかったので程々にして引き上げた。

先ずお城を一回りして中に入った。入口には柵があり、中へはその扉を開けて入る。柵は回りに放牧されている羊達が中に入ることが出来ないように設けてあるようだ。勿論出入り自由なので鍵はない。Kilchurn Castle修復はされているようだが、天井はないので、調度品は無く、壁(回りと部屋の仕切)があるだけ。中央のホールの回りにある部屋がどのようだったかの説明書きがあるだけ。塔にも登って眺められるよう階段も設置してあった。塔からは回りを一望でき、またその眺めの説明板があった。眺めの絵には何処がどれという矢印で示してあったが、その下の説明書きは英語の他珍しくドイツ語とフランス語でも書いてあった。そんな眺めを楽しみながら過ごした。見学者は少ないが2〜3人で途切れることなく訪れていた。カヤックで2人、あとの皆さんは車だった。

お城を十分見て回った時には帰りのバスの内1本目は既に過ぎていた。2本目(つまり最後)のバスには十分時間があった。そこで、お城の隣の村Dalmallyにちょっとした教会があると観光案内にあったので行ってみることにした。しかし、いくら歩いても村に着く気配がない。道はバスで通っているので間違ってはいないが、バスでもかなり時間がかかったような記憶があった。それ以上歩くより、Lochaweの村まで戻って、こちらにあるSt. Conan’s Kirkという教会の方へ行ってみることにした。駅の辺りにもちょっとした記念碑もあるという。お城の入り口まで進まない内に車が止まって乗せていくという。有り難くLochaweの村まで乗せてもらった。

この村の情報は仕入れた資料でしか分かっていなかったので、駅にあった簡単な地図で確認した。しかし、目的の場所ははっきり分からない。駅の側にあるという記念碑も不明。駅の上にあるホテル辺りをウロウロしていた。地図を再度確認すると、St. Conan’s Kirkが森の中に書かれているのが目に付いた。そしてその方向と思われる林の中の道を進んだ。しかしお目当てのものは見つからない。1軒だけ古そうな建物があり、入口にはSt.Conan’s Towerとあった。教会で出入りは自由とあったが、ここには入ることが出来るようではなかった。道はその先まで行ったが、個人の家が終点。納得できずに諦めて、まだ時間はあったがバスを降りた辺りで座り込んで待っていた。その時に時刻表をよく見ると、この村のバス停はSt. Conan’s RoadのJunctionにあるという。それがずっとOban寄りに行った所だと分かった。その場所でもバスは止まってくれるとは思うが、時間があったのでそこまで行こうとした。やがて家が途切れたが、舗道は続いていた。St. Conan's Kirkそうやって、もう少しという所に立派な教会があった。これがSt. Conan’s Kirkである。まだバスの時間には間に合うので、教会の中に入り、テラスから湖も眺め、絵葉書も買った(人はいないのでボックスに料金を投入する)。一応一通りのことをしてきた。まだ時間があったのに気ばかり焦っていた。もっと早く気付いていれば良かったが、取り敢えず見逃すことはしなかったので良かったと思っている。

バス停はそのすぐ側にあり、暫く待ってやって来た。降りた所と乗った所は違うが同じLochawe村なので往復切符には何の問題もなく、運転手は“Inverarayだね”と言って使用済みの切り込みを入れてくれた。

歩数は28487。色々間違って歩いていたので、普通ならこの3分の2くらいの歩数ではないかと思う。

 

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