2013.10.26 Saturday

日本アイルランド協会2013年公開講座(後期)「いま、ふたたびアイルランドを語ろう」第二回

講座内容
■「アイルランドと日本の超自然的つながり−妖精、SF、吸血鬼−」
 講師:下楠昌哉氏(同志社大学教授)
■「小さなアイルランドに学ぶ−日本とイギリス、そしてアイルランド−」
 講師:本多三郎氏氏(大阪経済大学名誉教授) 前半は超自然的な物が書かれている文学作品を紹介しながらのお話だった。1980年代になって、ケルト文学の作品が再翻訳されるようになったとのこと。

レプレコーンアイルランドの妖精といえばレプレコーンが有名だが、ここで紹介されたのはDullahan(デュラハン)という結構気味が悪いもの。帰宅して、「妖精辞典」を調べたが、載っていなかった。なぜ、これが紹介されたかというと、日本人が書いた漫画(?)が映像化され、若い年代に知られるようになったかららしい。映像も紹介されたが、私には少々きつかった。
参考資料には関連の文学作品の年表があり、読んだことがある作品も見つけた。でも、読んでいない方が多かった。

後半は小さいアイルランドが大国に影響を及ぼした歴史のお話だった。大国とは英国である。1985年の英愛協定で"the"と"a"でもめたそうだ。日本人からすると余りピンとこない。"the"は特定のものを指し、"a"は不特定のものを指と言うことだが、問題となったのは”the majority of people”か”a majority of people”である。”the majority”はその時点での多数派で、”a majority”は将来も含めた多数派を指すためだとのこと。たった1ワードの事だが大きな問題だった。結局”a”に決まったらしい。
ついでに、その時の日本の新聞では”majority”を”大多数”と訳されていたが、”多数派”と訳す方が適切であるとのこと。

前半と後半ではかなり指向が違っていたが、それなりの興味は沸いた。しかし、少々頭が着いていけなかった所もあった。取り敢えず、無事に聞き通せたことに満足した。

 

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