2010.06.29 Tuesday

2010年夏の旅12日目:Tiree〜Tiree Historical Centre and Hynish Centre

朝からお天気も良く、レンタ・サイクルができたので、南西の端にある展示館にも行くことが出来た。その後北上して、再びBalephetrish Bayへ寄って島を半周した。 朝食後受付の前の壁に貼ってあるBike Hire(レンタ・サイクル)のことを聞いた。場所はフェリー乗り場の埠頭近くにある自動車整備会社で、電話しなくても直接行って借りることが出来ると。それで、1時間かけて歩き、私の背丈に合っていそうなものを出してもらって借りることができた。ちょっとした食べ物や絵葉書も売っていた。事務所には子犬がいて、“Bike Hireを”と言うと同時にその子犬が私の足の間に入り込んで顔を覗かせてきたので、思わず笑い出した。電話中だったのでしばらくの間待った。その間にその子犬は外に出て、暫く行方不明になった。チャリを借りて走り出した後、買おうとした絵葉書を置いてきてしまったので戻った時子犬は戻ってきていた。お気に入りの場所でなく、建物の裏側にいたらしい。

火曜日なのでTiree Historical Centreが開館している。先ずはそちらに入った。中ではお祖父さんが受付をしていて、暗かったら電気をつけて展示物を見るようにとのことだった。展示内容は島の歴史や、地質学的なこと、先史時代の遺跡等だった。昨日訪れたKirkapol Church & Chapelもあった。書いてある内容はそんなに難しくはなかったので、私でも十分に理解できるものであった。入口正面には昔の農家の模型が展示してあり、四方から覗くことが出来るようにケースごと回転していた。数冊の解説書が販売されていたが、カラーで良さそうだったものがゲール語で書いてあったので、結局モノクロだったがKirkapol Church & Chapelの解説書だけ買った。小さい所だが、なかなか勉強になる所であった。

その後、Scarinishの村を抜け、西の方向へ向かった。島には車が走る道は多くはないので、交差点も少なく、必ず方角を書いてあるので先ず迷わない。しかし、道幅が狭い所が多いので、車を交わす時が難点だ。上手くPassing Place(離合場所)に差し掛かると良いのだが。たまに対向車が待ってくれる時があるので、そんな時は頑張ってペダルを漕いで、運転手にお礼の挨拶(手を挙げる程度)をして交わしていた。乗って暫く、リュックの状態を整えるため止まったが、ついでにHynish Bayに面するTraibh Bhaghという砂浜を眺めた。ここも綺麗な砂浜であるが、手前に大きな砂丘があるので、道路からは見ることが出来ない。中央当たりに駐車場(単なる広場?)が設けられているので、わざわざ寄る人もいるようだ。その先に空港へ行く道との分かれ道があったが、その手前に島唯一の雑貨店があった。ホテルの案内には書いてあったが場所が分からなかった。こんな所にあったのね。でも、閉まっていた。お昼の1時間半は閉まっているとあったので、時計を見たら確かにその時間だった。

Soroby Cross更に進み、T字路で行き先を確認しながら進むと、壁に説明板がある墓地に差し掛かった。時間も十分あるので止まって見た。Sorobyと言う所で、墓地にケルト・クロスと表面に複雑な模様が刻まれている石塔があった所だ。中に入って探したが、見つからなかった。説明をよく読むと今は他へ移されてないと。しかし、移されたのは石塔だけで、ケルト・クロスはよく見るとあった。ここはおまけだったが、ちゃんと見ることが出来て良かった。

更に、海辺の道を進み、道の終点に着いた。ここがHynish村である。Hynish CentreHynish Centreは村の端にあり、Hynish Heritage Trail(リーフレット)に従って歩いてみた。先ずは、1番目の展示館で、この辺りの灯台の歴史が展示されていた。南西の遙か沖にSkerryvoreという岩礁に灯台が建てられていて、その資料館である。この灯台が建てられるまでは、この村で船の運航を援助していたらしい。The Signal Towerその名残がドックや埠頭、石炭の集積場である。そして、この展示館のシンボルとして使われているのがブロックで作られた円筒形の通信塔である。中には入ることは出来ない。Carnan Mor Radio Station現在島の通信施設は村の西側にある山(丘?、一応島の最高峰で141m)Carnan Morの頂上にある。遠くからも球体のドームがよく見える。村の南側は岩の丘になっていて、頂上まで登ると南側の海(大西洋)を見渡すことが出来る。近くの岩礁にはアザラシがいた。本来なら見飽きない光景だが、あまりに風が強くて、長居が出来なかった。このCentreは展示館を含み無料。展示館の横にカフェらしきものはあったが、売店らしきものはない。出かける時は事前に食料を用意しておく方が良いと思われた。

Hynishはこれでおしまい。チャリは3日通しで借りているので、夕方返しに行く必要もない。それでそのまま引き返すよりも遠回りをしようと途中から別の道に進んだ。目的に選んだのは道の近くにあると思われるストーン・サークルと塚が近くにある所。相変わらず道幅は狭いが、車の通りも少ない。チャリで走り回っている人もよく見かける。地元の人もいるが、殆どが旅行者のようだった。中には、チャイルド・カー(?)を後ろに付けて引っ張っているパワフルなお父さんもいた。

そんな状況で目的地に着く前に、案内を見つけた。Mossと言う所だ。その先を進むと塚?がある。ほんの少しの寄り道をした。そして見たのは塚でなく記念碑らしい。同じスペル(cairn)だが、遺跡の場合は塚になり、目印として建てられている場合は記念碑になる。この記念碑は観光案内のリーフレットで見たような気がする。放牧地の中にあるが、ゲートを開けて近づくことは出来る。側で見て、それだけで終わった。

元の道に戻って目的のストーン・サークルをやっと見つけた。小さいもので、案内はなかった。放牧地の中なので近づけるかゲートの側で止まった。しかし、そのゲートは金具が壊れていて開けられるような状態でなかった。ここでは出入りできないことが分かり、仕方なしに遠目に見て諦めた。側の塚はそんなことで確認できなかった。この島だけでなく、他の場所でも小さな遺跡はこんな状態の所が多い。そんなことが分かっていても何とか確認だけでもしようと訪れている。

その後は北上し、大きな道に出て更に暫く北上した後東へ向かう。これは道がそうなっているだけで、右折・左折をしているわけではない。やがてLoch Bhasapollという湖が見えた。島で2番目に大きい湖だ。Balephetrish West Side更に東へ進み、昨日東から見たBalephetrish Bayの西側に着いた。ここから空港への道がある。海と砂浜が見える所でしばらく休憩した。その後は空港には用事がないので、湾沿いの道を進んだ。やがて昨日歩いて戻った道を辿った。やっぱりチャリは早い。ホテルに着いたのは6時前。その後、午前中訪れたTiree Historical Centreで見た展示でKirkapol Church & Chapelに気になる点があったので再度行ってみた。結局よく分からなかったが、ついでに写していた人工的な石がそれでは?と思えたのでそのまま引き上げてきた。チャリは鍵もなく、ホテルの横に立てかけておいただけである。それ程安全な島である。

歩数は16348。チャリの走行分はどうなっているかは不明だが、ホテル-フェリー埠頭間と歩いての見学が、ほぼその分だと思われる。

 

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