2011.10.22 Saturday

公開講座:2011年秋〜「島のアイルランド・アイルランドの島」第3回

「島に学んだ人びと・島に祈った人びと−ブラスケット島とスケリッグ島の物語」

あまり知られていないブラスケット島と世界遺産になっている修道僧のスケリッグ島の話と言うことで、この3回目は更に興味深い内容となっていた。第2回目と同じく雨の予報が出ていたが、片道徒歩15分の道なので最寄りの駅と会場の往復時には降っていなかったので助かった。 日愛協会公開講座2011年第3回話の内容は大部分がブラスケット島だった。こちらにはかつて住人がその生活の記録を残しているためだった。

ブラスケット島は南西のディングル半島の沖約2キロにある小さな島。幅約1km、長さ約6kmで、前回のアラン島の半分くらいである。1953年に島の住人が本土に移住した後は無人島となっている。現在、ディングル半島の西側の村からツアーやフェリーがあるので訪れてみることができる。(写真の指し棒の先にある辺りがブラスケット島。)

記録を残したのは19世紀後半から20世紀前半まで島に居住していた3人で、半島で生まれ、その後島に住んだ人もいる。本はあるが、すべて英語。元はゲール語(アイルランド語)で書かれたもので、それを英訳したものだ。残念ながら日本語訳はないらしい。

島には店や病院、教会もないただ住人だけがいたという厳しい生活と思えた。本土からは約2kmだが、実際船で往復する時の本土の港はもっと離れていた。現在はエンジン付きの船での往来だが、その当時はコラクルという手こぎの小さい船を使っていたらしい。島の船着き場は小さい(またはちゃんとした埠頭ではない)ために、半島から乗った船は沖に停泊し、そこから小さいボートに乗り換えるとのこと。これって、St.KildaやMingulayと同じだ。そんな話を聞きながら、Scotlandで訪れたいろいろな島を思い出していた。

スケリッグ島には修道院があるだけで、一般の住民はいなかった。本土の修道院は木造のため、現在復元図でしか見ることができないが、この島には木がなかったので石で作っていた。そのため今でもその作りが分かるようになっている。岩だらけの切り立った小さな島の上に修道院が見て取れるような写真を紹介されていた。現在、観光のためにしたから上までの階段が整備されているので、ツアーで訪れることができる。

Ireland最初の旅で近くのKillarneyに滞在した時、ディングル半島の南のイヴェラ半島を回るRing of Kerryのツアーに参加した時にこの2つの島を見たかもしれない。しかし、当日はかなり曇っていたと記録しているので、霞んでいたようだ。

話を聞いていて、次に訪れることがあったら島々へのツアーに参加してみたいと思った。来年はどんな内容になるのか?と楽しみにしながら会場を去った。

 

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